【シドニー9日AAP】 9日、TAS州ホバートを離陸しメルボルンに向かっていたカンタス航空機で異常が発生し、ホバートに引き返す出来事があった。カンタス航空の機材が緊急着陸を余儀なくされたのはこの2日間で4機目。
乗客110人を乗せてホバートを離陸したカンタス航空機ボーイング717機は、離陸から20分後の午後6時半、操縦室の表示灯が消灯したためホバート空港に引き返した。
同日、米国ダラスに向かってシドニーを出発したカンタス航空機が、離陸から4時間後、インフライト・エンタテーメントシステムと一部のトイレに故障が生じたとしてシドニー空港に引き返した。先週には、警告システムと空調設備に問題が生じたとして飛行中のカンタス航空機2機がパース空港に緊急着陸している。
同航空会社のジョイスCEOは相次いで発生している機材トラブルについて、「カンタス航空の緊急着陸率は世界の航空会社のそれのおよそ半分」であることを主張。経費削減のため機材整備を海外で行っていることが原因ではないかという指摘について「馬鹿げている」と述べた。
同CEOはこれらの飛行機に搭乗していた乗客に謝罪すると共に、カンタス航空では宿泊施設の手配や予備便の手配などで対応したと話した。