【シドニー10日AAP】 経済協力開発機構(OECD)の調査によると、オーストラリア国内の高校11年生と12年生で、住居、食事、医療などの基本的な生活基盤において著しく困難な境遇にある生徒を擁する学校の数が、メキシコに次いで世界で2番目に多いことがわかった。
調査結果では、豪国内の高校教師の66パーセントが、“社会経済的に恵まれていない”生徒が全生徒の10パーセント以上を占める学校に勤務している。1番目のメキシコでは70パーセント、3番目のポーランドは62パーセントで、調査対象国の平均値43パーセントを大きく上回った。
同調査は、このような学校においては、教具などを充実させて学習環境を整え、不遇な立場にある生徒にも効果的な学習環境を提供できるようにすることが重要だとしている。このほかにも、国内で女性の校長が極めて少ないこと、高校における有資格教員が不足していることなどが指摘されている。