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人質事件の被害者 葬儀が営まれる

【シドニー23日AAP】   シドニー市内のカフェで発生した人質立てこもり事件で犠牲となった2人の葬儀が23日、シドニー市内で営まれた。

現場となった「リンツ・カフェ」に勤めていたトリ・ジョンソンさん(34)は、銃を持った男が17時間に及ぶ立てこもりの後、放った銃弾に倒れた。

23日、シドニー市内セント・スティーブンス合同教会で営まれたジョンソンさんの葬儀には、遺族や友人の他にベアードNSW州首相や州警察本部長などが参列。また、事件でジョンソンさんと共に人質となりながらも難を逃れた同僚などの姿もみられた。

また、この事件で犠牲となったもう1人の人質であるカトリーナ・ドーソンさん(38)の葬儀も同じく23日、シドニー大学校内で営まれ、約1000人が参列した。

葬儀では、ドーソンさんの子ども達3人(4,6,8才)が選曲した曲が流れた。夫のポール・スミスさんは式の中で、「神様や天国は存在しないかもしれないが、君が僕たちのすぐ側にいるのが分かるよ」と述べた。また現在妊娠中で、カフェでドーソンさんと共に人質になったジュリー・テイラーさんは、「彼女を見ていて“結婚して家庭を持ちたい”と感じた」と話した。

事件の現場となったマーティン・プレースでは、犠牲になった2人を追悼する献花で埋め尽くされていたが、23日、雨の予報を受け、州政府はボランティアを使ってすべて撤去した。追悼カードなどはすべて遺族に届けられる。

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