【シドニー30日AAP】 NSW州のベレジクリアン首相は30日、同州で発生した山火事について、片付け作業などの費用を連邦政府と州政府の両方が負担するとの見方を示した。総額は数百万ドルに上る見通しで、作業完了は6月末を目指すという。
ベレジクリアン首相は、英エンジニアリング企業レイン・オルークを請負主として、契約を結んだことを明らかにした。また、作業を6月末までに終わらせるとしていることについて「野心的な目標」とする一方、その頃までには被害に合った人たちが安心して暮らせるようになると自信を示した。
一方、連邦政府のフライデンバーグ財務相は、清掃作業の平均費用額は約5万ドルとしており、建物に危険な建材などの使用が発覚した際には、これが上昇する可能性もあると説明した。NSW州では住宅への被害は2400軒に及んだ。ベレジクリアン州首相は、今回発表した清掃費用について、先に発表したインフラ再建費の10億ドルとは別だとしている。