【シドニー3日AAP】 兄弟間の口論がきっかけとなったワンパンチ攻撃の結果、兄は警察に拘留、弟は生命維持装置につながれる悲劇となった。
シドニー中心、ポッツポイントのベイズウォーター・ロードで3日午前3時前、アイルランド人の兄弟が口論となった。殴られた弟のパトリック・リトルさん(31)が後方に転倒し、歩道に衝突した。パトリックさんは現場で救急隊の手当てを受け、搬送先のセントビンセント病院で緊急手術を受けた後、生命維持装置につながれている。加害者である兄のバリー・リトル被告(33)は、パラマタ簡易裁判所にビデオ出廷し、軽率に重傷を負わせた罪で起訴された。同被告は保釈申請せず、1月5日、セントラル簡易裁判所に出廷予定。
キングス・クロスのフィッツジェラルド警視は、父親のショックは表現しようがないとし、事件について「家族内の悲劇」と話した。事件は、パブ等のロックアウト(締め出し)法と関連性はなく、アルコールも悪化要因でなかったとされる。
オーストラリア周遊旅行のため昨年6月に来豪していた弟を、兄と父親が訪問中だったとされる。