【キャンベラ4日AAP】 新型ウイルスによる中国からの旅客入国禁止によって、オーストラリアで学ぶ中国人留学生らに影響が出ている。中国側は金銭的補償もあるとして、連邦政府の対応を批判した。
中国大使館のワン・シーニン広報官によると、シドニー、ブリスベン、メルボルンの各空港で留学生およそ70人が身動きがとれなくなった。同氏は、規制に関し警告する時間が十分なかったとして連邦政府を批判するとともに、今後2週間でオーストラリアに到着予定の中国人留学生数千人を心配している。また、ビザの延長や金銭的損失の補償を示唆し、留学生の権利を守るよう連邦政府に求めた。
これに対しハント保健相は「影響を受けた学生を非常に心配するが、医療的な忠告であり政治的影響は受けない」と話した。テーハン教育相は各大学と連携して、別の勉強方法を模索している。