【シドニー4日AAP】 NSW州のニューキャッスル大学で今年、すべての授業の出席を携帯電話のアプリでとる。大学生らは、事前に相談がなかったとして反対する。
学生全員が、同大学の携帯電話アプリを使って各授業の出席登録をしなければならない。講義を除く全授業において、最小出席80%を確認するためにシステムが導入された。アプリには学生の個人情報も含まれる。
同大のルカ・ハリソンさんは、「事前に学生に相談がなく、プライバシーの侵害だ」と憤りを表した。また、出席率と成績の関連性を認めつつ、「生活のために授業中に仕事をする学生も多い」と訴えた。ハリソンさんは昨年、2つの学位を取得するダブル・ディグリーを始めたが、法学部で80%出席するために文学部の授業を時に欠席するほかなかった。「アプリが昨年導入されていたら落第しただろう」と話した。
大学側は、学生が恩恵を得るためにシステムを導入したと説明。アプリで出席を登録しない学生は、教室でマニュアル登録しなければならない。ニューキャッスル大は20日までのサマースクールで、同ソフトウェアを試験的に導入した。