【キャンベラ5日AAP】 新型コロナウイルスに感染した香港の男性が乗船していたとして、日本で検疫を受けている「ダイヤモンド・プリンセス号」は5日、10人の乗客がコロナウイルスに感染していることが分かった。また、このうち2人がオーストラリア人観光客であることも明らかになった。
日本政府は、クルーズ船の乗客2,666人と乗員1,045人に対し、ウイルス検査を実施した。乗客にはオーストラリア人223人が含まれる。日本の加藤厚労相は、感染が確認された10人が4日に病院へ搬送されたと説明。それ以外の乗客と乗員は、感染拡大を防止するため、14日間は船内にとどまってもらうとしている。
連邦政府のハント保健相は、感染が分かった2人について、医療施設に搬送され適切な治療を受けると聞いているとした上で、「日本政府に感謝する」と話した。ダイヤモンド・プリンセス号は横浜港から8日間のクルーズへ出発する予定だったが、先に乗船し香港で降りた男性がウイルスへ感染していることが確認されたことから、予定を変更し、他の乗客への検疫を行っている。