【シドニー6日AAP】 NSW州政府が、向こう3年間でシドニー郊外を走る路線バスを完全民営化する方針を示していることについて、これに反対する意見書に2万人以上が署名したことが分かった。州政府は昨年10月、シドニーの13に上るバス契約について民営化したい考えを示している。
民営化の対象とされる契約には、現在も州政府が運営しているノースウエスト、ノースショアおよびノーザン・ビーチズ、イースタン・サバーブの3地域が含まれる。NSW州政府のコンスタンス運輸相は昨年、民営化ではなく“フランチャイズ化”だと説明していた。
一方、NSW州の組合団体のモレー書記長は、バスの運転手たちが6日、同州最大野党のマッケイ党首に反対の署名を提出したことを明らかにし、「シドニー・バスはコミュニティのもので、NSW州の納税者たちのものだ」と訴え、民営化にあらためて反対する姿勢を示した。