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すべてのがんに対し支援の増加を

【シドニー9日AAP】   NSW州は8日、乳がんの支援組織マクグラス財団に対し250万ドルを献金したが、がんの種類による財政支援不一致が明らかになった。

連邦政府機関キャンサー・オーストラリアが発表した報告によると、2006年から2011年ですべてのがん研究に10億ドル以上が投じられ、乳がんや前立腺がんといった注目性のあるがんにはより多くの研究費用が投じられた。

乳がんは慈善行為も重なって、同期間で1億4300万ドルが寄せられた。乳がんはオーストラリア女性の死因第4位、致死がんとしては肺がんに続く2位であり、毎年国内で3000人が死亡している。これに対し肺がんは、オーストラリアの最大致死がんであるにも関わらず、調達資金は2400万ドルに過ぎなかった。毎年1万1000人以上が国内で肺がんと診断され、2020年までに21%増加が予想される。

オーストラリア前立腺がん基金のアンソニー・ロウ会長は、「高齢化により社会におけるがんの負担も増大し、すべてのがんに対する財政支援の増加が避けられない」と話した。

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