【キャンベラ7日AAP】 豪連邦準備銀(RBA)は7日、四半期の金融政策に関する声明書を発表し、19年第4四半期と20年第1四半期の年間成長率を2%に引き下げたことが分かった。同銀のロウ総裁は、気候が国内経済に大きい影響を及ぼしていると説明した。
ロウ総裁によると、干ばつが過去2年間でそれぞれ0.25%のマイナス成長だったことから、今年も同様と予想。19年第4四半期と20年第1四半期は山火事でそれぞれ0.2%、20年第1四半期はコロナウイルスの感染拡大による影響で0.2%のマイナス成長としている。
一方、RBAは年末までに年間成長率が2.75%、21年末までに3%まで回復するとの予想を示しているが、経済に及ぶリスクについて新型ウイルスのほうが、03年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)よりも大きいとの見方も示した。