【シドニー9日AAP】 NSW州東部で続く大雨と強風によって、一部住民は避難を余儀なくされた。気象局は、洪水が“命にかかわる鉄砲水”を引き起こす可能性があると警告する。
州緊急サービス(SES)は9日夜、シドニー北部ナラビーン・ラグーン近郊の低地に住む住民らに避難を命令した。避難警告はシドニー南西部のムーアバンク、チッピング・ノース、ミルペラでも発令された。
シドニー北西部のホークスバリー川沿いでは、氾濫によってリッチモンドやウィンザーでガスや水の供給が滞る可能性が懸念される。
シドニーCBDで9日午後、乗用車に木が倒れて4人が病院に搬送された。ハンター地方では同日、腰までの高さの水の中で16歳の少年が2時間動けなくなり、肋骨を骨折したとみられる。
電力供給会社らによると、ニューカッスルからサザン・ハイランズ地方にかけて10万3,000棟で停電している。7日午前9時から9日午後5時にかけて、同地方で200~400ミリの降雨量を記録した。前回これほどの雨が降ったのは2016年半ばだ。