【シドニー16日AAP】 麻薬密輸事件で死刑判決を受けたバリ・ナインのミュラン・スクマラン被告およびアンドリュー・チャン被告は、今年死刑執行予定の26人に入っているが、うち6人が18日に刑が執行されるとされ、連邦政府はインドネシア政府に対し引き続き働きかけていくとした。
知らせを受けて、死刑に反対するボランティア組織Mercy Campaignによるインドネシアのウィドド大統領宛ての嘆願書は、すでに2500人から署名を得た。同組織のブリジッド・ディラニー共同創立者は希望を捨てていないと話し、両被告の命を救済するためさらなる努力を行うようアボット連邦首相に求めた。
インドネシアはビショップ外相への回答で、麻薬事件に関する厳しい姿勢を説明した。スクマラン被告は最終嘆願が却下されているが、複数人による犯罪の死刑執行は全員同時に行われることから、チャン被告の減刑嘆願の最終決断待ちとされる。
NSW州の人権保護評議会は、「オーストラリア市民が両被告の死刑執行は不当で容認できないとしていることを、連邦政府はインドネシアに対し明確にすべき」と話した。