【メルボルン11日AAP】 人気リアリティ料理番組「マスターシェフ・オーストラリア」で長年審査員を務めたジョージ・カロンバリス氏の所有するレストラングループ、メイド・エスタブリッシュメントが任意管理手続きに入った。
資産運用会社KordaMenthaが任意管理手続きの依頼を受け、メルボルンのレストランなど12店舗で直ちに営業を停止した。2017年、グループが従業員に780万ドル過少に賃金を支払っていたと明らかになり、以降客足は減少を続けた。
従業員およそ400人が職を失うと見積もられる。管財人らは、すぐにレストランの新たな所有者が決まって従業員らが勤続できればと願う。従業員らには9日までの未払いの賃金やスーパーアニュエーション(厚生年金)が支払われ、年次休暇や長期勤続休暇、契約解除の権利も厳しく確認される。
国内のホスピタリティ組合は、支払われるべき額を従業員が得られるよう支援する意向を断固として示す。また、仕事のために一時滞在ビザを所有する従業員の今後も懸念される。
グループのなかで、フローズンヨーグルトチェーンのYo-Chiのみが任意管理手続きを免れた。