【シドニー14日AAP】 オーストラリアの東沿岸部でまとまった雨が降ったことから、今後これらの地域を中心に蚊が大発生する可能性があると、NSW州病理研究所が指摘している。
NSW州による最新の調査では、シドニー西部郊外のパラマタのほか、バンクスタウンやイラウォンのジョージズリバーで“非常に多い”蚊の数が観測されているという。このほかにも、ポートマッコリーやQLD州との州境にかけても蚊が増加しているもようだ。さらに、最近の大雨で降った雨水が内陸の湿地帯にも流れ込むことから、内陸部でも蚊の増殖が予想されている。
NSW州病理研究所の衛生昆虫学者、ウェブ博士によると、国内にはマングローブが生息する湿地帯のほか、海水や淡水、灌漑地区や山林など、蚊があらゆる場所に生息しており、特に海水に生息するハマベヤブカと淡水に生息するイエカは、ロスリバーウイルスを拡散するため注意が必要だという。