【バリ島ケロボカン30日AAP】 インドネシアのバリ島で、麻薬密輸罪で死刑判決を受けたオーストラリア人のミュラン・スクマランとアンドリュー・チャンは、インドネシアのウィドド大統領と最高裁長官に対し、恩赦の申請を訴える手書きの手紙を提出した。
インドネシア語で書かれた手紙で、チャン死刑囚は自身の更生ぶりについて留意するよう懇願した。スクマラン死刑囚も、ケロボカン刑務所で指導に携わったコンピュータと絵画教室について触れ、投獄によって素晴らしい人間に変わったと訴えた。2人の最後の申請は受理され、弁護団は懲役20年への減刑を望む。
アボット連邦首相も2人の改善を保証した。2人を救うためのオーストラリア内でのサポートも増大しており、シドニーでは徹夜の祈りが行われ、13万5000人の署名が集まった。
ウィドド大統領は、インドネシアで毎年1万8000人が麻薬関連で死亡すると指摘し、麻薬犯罪者の処刑に「妥協なし」としている。同国の法務長官によると、次回死刑執行時での2人の刑執行が考慮されている。執行場所はヌサカンバンガン監獄島の可能性が高いが、先週死刑が執行された6人を受けて、場所等について関係当局が審査中。