【キャンベラ6日AAP】 アボット連邦首相の退陣を迫る動きが自由党議員らの中で出ていたが、WA州のシンプキンズ連邦議員は6日、自由党党首選を10日に行うことを正式に要請した。
アボット首相は、党首選となった場合、ビショップ副党首がアボット氏に投票すると承諾したとし、「我々は、労働党政権時代の混乱や不安定を繰り返さない」と話した。ビショップ氏は、内閣連携のため、そしてアボット氏を支える副党首としての自らの立場から、選挙には反対と述べた。ターンブル通信相は6日、沈黙を守った。
セブン・ニュースによると、3502人を対象に5日夜行われたReachTEL世論調査で、アボット政権の支持率は野党労働党を45対55で下回った。ターンブル氏が連邦首相であった場合は、54対46で連立与党の支持が上回った。ビショップ氏が連邦首相であった場合も、51対49で連立与党のリードとなった。
今回の動きについて、アンドリュース国防相は、「自由党と国家にとって災難であり、反対」と話した。ロブ貿易相も、党首選は全く不要と話した。ほかにも党首選の動きに反対する声が大臣らから挙がっている。
野党労働党のショーテン党首は、自由党の騒ぎは茶番劇だと話した。