【キャンベラ7日AAP】 デスキャップ・マッシュルームと呼ばれる毒キノコがキャンベラ周辺で発見され、野生のマッシュルームを採って食べる人は死の危険を冒すと、首都特別地域(ACT)の保健機関は警告している。
ヨーロッパ原産の同マッシュルームは世界中に広まり、キャンベラ、メルボルン、アデレードで発見されている。成熟したものは容易に認識できるが、若いものはアジアでみられる食用種に似ており、経験豊かなマッシュルーム収穫者ですら混同しやすいという。毒マッシュルームの全部分が有毒であり、調理しても安全ではないという。過去15年間にACT内で、同マッシュルーム中毒16件、死亡例4件が報告されている。
ポール・ケリーACT主任保健衛生官は、「夏の終わりや秋に、主に土着したオーク周辺で同マッシュルームは生育するが、最近の涼しい気候によりキャンベラ周辺で発見されている」と声明で話した。同マッシュルームを食べた疑いのある人は病院の救急科で緊急措置を受けるべきとし、「治療開始が早いほど患者の生存率も高くなる」と同氏は話した。