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難民収容 子ども拘留は国際法違反?

【キャンベラ11日AAP】  オーストラリア人権委員会は、難民収容所に子どもを拘留することは国際法に違反しており、現在拘留されている子どもらを速やかに解放するべきだとの見解を示した。

10か月におよぶ調査の結果、長期にわたる強制的な拘留により、子どもたちは精神的にも肉体的にも大きなダメージを受けていることが分かった。実際に2013年1月から2014年3月の間に、何百件にものぼる児童虐待のほか、128人による自傷行為が報告されている。

一方で、政府はこれに反対の立場をとっている。ダットン移民相は、「そもそも子どもがボートに乗り込むべきではない」として、人権委員会からの勧告を受け入れることは、この政府の方針に反すると説明した。

これに対しマールズ影の移民相は、「難民申請を迅速に処理することが重要」と指摘。人権擁護団体アムネスティは、収容所のすべての子供たちを親とともに国内外へ解放すべきだと述べた。

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