【シドニー18 日AAP】 先ごろの大雨を受けて、シドニー地区で実施中のレベル2の給水制限が来月、レベル1に緩和される。
シドニーでは先週およそ200ミリの雨が降り、ダムの貯水量は80.9%に上昇した。ワラガンバダムは80.8%と、先月より40ポイント近く上昇した。
NSW州のペイビー水資源相は、大雨によってダムの水質が下がったと認めたが、「検査やろ過によって改善しており、3月まで給水制限緩和を遅らせることでさらなる検査が可能だ」と話した。
これに対し、州グリーンズ(緑の党)のケイト・フェアマン議員は「水質に深刻なリスクが残るなか、良い報道目的で給水制限を今緩和させるとは無責任だ」「ダムで藻の大発生や重金属の汚染が見つかれば、貯水量の80%を失う可能性もある」と声明を発表した。
レベル1の給水制限では、家庭や事業はホースで水を流しっぱなしにできない。洗車等はホース先にノズルなどを付ける。違反者には個人で罰金220ドル、事業には550ドルが科せられる。現状のレベル2では、 庭の水やりや洗車はバケツやじょうろを使って午前10時前と午後4時以降のみ可能だ。