【シドニー13日AAP】 シドニーのマソニック・センターで13日、連邦政府の高等教育改革に抗議する大学生らがパイン教育相の講演を中断させようとしたところ、警察が催涙スプレーを使用した。警察はスプレーの使用について、「抗議者らが押し寄せ続けたため、余儀なくされた」と声明で述べた。大学生らは路上に追いやられ、5人が救急隊の手当を要した。
抗議者らは警察の対応方法について、「武装していない学生に唐辛子スプレーを使う必要はない」「権威の過剰使用」と批判した。これに対し警察は、「許可を得ていないデモ等の参加者による治安妨害や犯罪行為を許さない」と声明で述べた。今回の事件について、パイン教育相の事務所はコメントをしていない。
騒動に先立ってパイン氏は、「基準に達しないコースは認可されず、コース閉鎖となる」と、大学側に警告していた。大学での教師養成に関する厳しい新基準が検討されており、これにより教育課程を履修する学生が減少する可能性も同氏は認識している。