【シドニー19日AAP】 通信大手ボーダフォンを含む12社が、携帯電話からかけられる1800の無料電話に、依然として通話料を請求していることがわかった。通信数社は今年1月1日を期限として、1800へのすべての通話を無料とすることを昨年7月に決定している。
1800の完全無料化には、携帯電話の利用者の増加のほか、センターリンク、メディケア、家庭内暴力やドラッグなどのホットラインが1800を導入していることがその背景としてある。オーストラリア・コミュニケーション消費者ネットワークは、「携帯電話は今や主要な通信手段であり、携帯電話からの通話も無料とすべき」と指摘した。
現在、ボーダフォンの利用者が1800を利用すると、2分間の通話で2ドル36セントが請求される。専門家らは、低所得者層が無料電話サービスを利用して様々な援助を受けられない状況に陥ることを懸念する一方で、ボーダフォン側は、「消費者のニーズに応える最新のサービスを提供していく」とコメントしている。