【キャンベラ20日AAP】 新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大で横浜に停泊していたクルーズ船「ダイアモンド・プリンセス号」から下船したオーストラリア人が20日、政府が用意したカンタス機で羽田空港を出発した。団体はダーウィンに到着後、2週間の隔離期間を経ることとなる。
クルーズ船にはオーストラリアの永住権保持者180人が乗船していたが、このうち10人はウイルス検査の結果が陽性だったため、日本で治療を受けている。さらに陽性反応が出た乗客の家族など15人が、感染の恐れがあるとして日本に残っている。
連邦政府のケリー保健当局副部長は、クルーズ船でとられた検疫方法によりウイルスが市中へ拡大するのを防いだとの見方を示す一方、クルーズ船内における汚染率の急増を指摘。「クルーズ船のように密閉された環境で、いかに感染が急速に拡大するかを示している」と話した。