【キャンベラ24日AAP】 ビショップ外相は、アボット連邦首相が先日、バリナインの死刑囚2人へ恩赦を求めるべくインドネシアに呼びかけている中でオーストラリアが過去に同国に提供した支援に触れたことについて、「状況改善に結びつくものではなかった」と述べた。
アボット首相は、インドネシアから違法薬物を密輸しようとしたメンバー「バリナイン」のリーダー格で死刑の判決を受けたアンドリュー・チャンとミュラン・スクマランの両受刑囚に関してインドネシアの恩赦を求めるべく各方面に働きかけている中で、「2004年の津波発生時にオーストラリアは10億ドルの寄付をしたことを忘れるな」とコメント。インドネシア国内などから非難の声が上がっている。
これに関してビショップ外相は、インドネシアの副大統領と話をし、アボット首相は状況を悪化させるためにコメントしたことではないと説明した。「首相が言いたかったのは、オーストラリアはインドネシアのためにいつでも支援を提供するということ。副大統領は納得してくれた」とビショップ外相。