【キャンベラ25日AAP】 ビショップ外相は25日の議会で、多くの若いオーストラリア人女性が“聖戦花嫁”として、過激派組織「イスラム国」に参加するために中東へ渡航、もしくはシリア、イラク、オーストラリアでテロ行為を援助しているとして、この動きを警戒した。
約40人のオーストラリア人女性が、なんらかの形で「イスラム国」に関わっていると見られており、ビショップ外相は「シリアやイラクでの戦闘に参加する若者、とくに女性が増加している」と指摘。「家族は手遅れになる前に、手を差し伸べてやる必要がある」と述べた。
国の防諜機関であるオーストラリア保安情報機構のダンカン・ルイス長官は、過激派組織に加担する女性が増えているのは“最近の傾向”とする一方で、戦闘などに参加して帰国した約30人のオーストラリア人女性に対する「監視組織」などはないことを明かした。
戦闘に参加する女性がいる一方で、他の女性はシリアやイラクで性の奴隷として扱われているとする報告もある。最近では、「イスラム国」に参加したパートナーらが死亡した後、性奴隷にされたオーストラリア人女性がいるほか、シドニー出身の22歳の女性がシリアで戦闘中に死亡している。