【キャンベラ27日AAP】 今月初め、自由党内でアボット党首の信任を確認する動きがあり、投票の結果アボット連邦首相の党首留任が決まったものの、同氏のリーダーシップ力を疑問視する声が自由党内で再びあがっている。
先立って党首選を求めた39人に、さらなる自由党連邦議員が加わったとみられているが、党内多数に必要な52人に達したかどうかはわかっていない。支持率低迷の世論調査結果やフィリップ・ラドック院内幹事の罷免等について、多くの議員が引き続き懸念を有しているとされる。
アボット氏は訪問中のニュージーランド・オークランドで、「自由党党員を完全に信頼しており、2016年の連邦総選挙でも同党を率いる」と話した。
同じくニュージーランドを訪問中のビショップ外相は、党首の地位が空いた際には立候補するかという質問を「憶測や噂に基づき仮定的」とした。党首の最有力候補とみられるターンブル通信相も、「憶測に拍車を掛ける気はない」と述べた。党首交代になれば財相の地位を失うと予想されるホッキー氏は、「首相解任の権利を持つのはオーストラリア国民のみ」と話した。モリソン社会サービス相は、「次回選挙でもアボット氏が自由党を率いることを望む」と述べた。