【ブリスベン1日AAP】 巨大サイクロン「マルシア」がQLD州を襲って9日になるが、同州で5000人以上がいまだ電気のない生活を余儀なくされている。州政府は影響を受けた住民を対象に、食糧引換券を配布すると発表した。
同州のトラド副首相は、今もなお停電生活を送っている州民と、最近になって電力が復旧した数千人を対象に、1人200ドル、1家族1000ドルを上限とする食糧引換券の配布を発表した。引換券は、少なくとも7日間停電生活を余儀なくされた、5つの地方自治体の住民を対象に配布される。
トラド氏は、「今回の追加支援は、自然災害の救援・復旧の取り決めのもと、州政府と連邦政府の共同支援による」と話した。停電以外被害のなかった世帯を対象外とした、先のニューマン州政府の災害支援政策よりも手厚い。
同サイクロンによる被害総額はまだ最終的に算出されていないが、数億ドルにも達すると予想される。