【メルボルン24日AAP】 VIC州は、来年から家庭用のごみ箱を1つ追加して4種類に、さらに飲料ボトルなどの回収制度も2023年までに導入すると発表した。
家庭用に追加されるごみ箱は、ガラス類専用になる。残る3つは一般ごみ、庭木、プラスチックや金属、紙類の分別に使われる。来年、およそ40のカウンシルが4つめのごみ箱を導入し、残りのカウンシルも2025年までに導入する。
アンドリュース州首相は24日、「埋め立てされるごみの量が減る。大きな改革だ」と話した。埋められるごみの量は10年で80%減少する見通しだ。
一方でボトル回収制度については、回収する素材や引き換え金額など、州政府は模索中だ。他州でもチャリティー機関が行ったり、自動機器を設置するなど様々。国内でボトル回収制度が導入されていないのはVIC州のみで、これまでに市民団体や野党などから強い要望があった。
2018年に中国が24種のリサイクル可能素材の輸入を禁止して以来、オーストラリアのごみ管理業界は危機に陥った。昨年、州最大のリサイクル業者が破たんしたVIC州では特にごみ問題が顕著となり、複数のカウンシルでリサイクルごみを埋め立てるほかなかった。