【キャンベラ3日AAP】 オーストラリア連邦準備銀行(RBA)は3日、月例の理事会で政策金利を据え置き2.25%のままにすることを決定した。RBAは先月、政策金利を0.25%引き下げたばかり。
スティーブンス総裁は3日の声明で、「今後の経済状況如何ではさらなる金利引き下げもある」として、さらなる利下げを見越したコメントを発表した。
オーストラリア国内では現在、不動産市場が過熱気味となっている。今年1月の住宅建設認可件数は7.9%の上昇率。昨年一年では9.1%の上昇率だった。ホッキー連邦財相は「集合住宅の建設件数が記録的なものになっている。雇用件数も伴って上昇して欲しい」と話している。
またスティーブンス総裁はオーストラリア・ドル為替について、バランスの取れた経済成長を目指すためにはオーストラリア・ドルがもう少し下落することを望む」と述べた。2014年9月から2015年2月までの間にオーストラリア・ドルは対米ドルで94セントから77セントにまで下落した。