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バリナイン 処刑停止要請に回答なし

【シドニー6日AAP】  政府のアボット首相とビショップ外相は、死刑執行が間近とされているオーストラリア人2人について、刑の執行を見合わせるようインドネシア政府に働きかけているが、これに対する正式な回答はまだ得られていない。

ビショップ外相は、インドネシアのルトノ・マルディ外相と3日に電話で会談したのに続いて5日、文書で再度申し入れをした。この中でビショップ外相は、服役囚の交換を提案したと伝えられたが、インドネシアのジョコ・ウィドド大統領がこれを拒否したとされている。

アンドリュー・チャン、ミュラン・サクマランの両死刑囚が、刑の執行が行われる島へ移送される際の扱いについても、豪政府は「必要以上の警備」「見世物のようだ」としてインドネシア政府に抗議した。

ビショップ外相は、通常、刑の執行の72時間前には通達があるが、今のところ何もないとしている。インドネシア政府のプラセチョ法務相は、両死刑囚の死刑が執行まで「10日間程度になる可能性もある」と述べた。

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