【キャンベラ26日AAP】 新型コロナウイルスの経済的影響が懸念されるなか、連邦財務相は公約した財政黒字について「5月の予算案発表までわからない」と明言を避ける。
フライデンバーグ財務相は26日、新型ウイルスの経済的影響を認めたうえで、「米中貿易摩擦や長引く干ばつ、山火事や洪水同様に、オーストラリアが直面する最新の経済ショックに過ぎない」「山火事の被災地の支援が最優先だ」とスカイニュースで話した。また、過去11年で初の健全財政を所得税減税と同時に達成したとして、政府の功績を主張した。
これに対し野党のチャルマーズ影の財務相は、「7年連続で低迷する経済や賃金上昇率、生産性がすべて最近の山火事や新型ウイルスのせいとは言えない」と話した。
一方、モリソン連邦首相は新型ウイルスの流行は“世界的な健康危機”だとして、「経済的影響は国内の観光・教育セクターだけに留まらない」と警告する。