【シドニー９日ＡＡＰ】　　　シドニー西部にあるパラマタ公園で、帰宅途中の女性が何者かに襲われ殺害される事件があった。事件当時、女性はインドに住む夫と電話で会話をしていて、夫は襲撃の一部始終を電話越しに聞いたという。

プラブハ・アルン・クマーさん（４１）は７日夜、仕事を終え、帰宅途中に近道をするためにパラマタ公園を横切っていた際、何者かに刃物で襲われた。クマーさんの義弟がインドの新聞に話したところによると、クマーさんは夫と電話で話していたところ、何者かが後を付けてきたという。夫は電話越しにクマーさんの悲鳴を聞いたため、犯人に対して「彼女を傷つけないで。彼女の貴重品は持っていけ」と訴えたという。

夫はすぐさまインドを後にしシドニーに向かったが、シドニー到着時にクマーさんの訃報を告げられた。

クマーさんはＩＴスペシャリストとして会社に勤めていたが、夫と娘（１０）と離れて暮らすことが苦痛で、来月にはインドに帰国し家族全員で新たな生活を始める予定だったという。