【ブリスベン26日AAP】 山火事の被害者を救済するために集められた義援金の分配をめぐり、「ボット」と呼ばれるソフトウエアを利用した不正の申請が急増していることが、オーストラリア赤十字(ARC)による報告で明らかになった。
ARCのクレメント氏によると、同団体は60人体制で一口あたり2万ドルの支給金を用意しているが、これまでにボットによって自動化された申請が数百件あったという。これらの不正申請を除外する作業を進めているが、時間がかかる上にコストがかさむと話した。
全国山火事復旧当局の広報担当者は、コンピュータープログラムへの不正防止策を早急に策定するため、連邦不正防止センターと協力し取り締まる方針を明らかにした。さらに、山火事に被災者にタックスリターンの8%上乗せを申請する虚偽のSMSが出回っており、個人情報などを不正に入手しているとして注意を呼びかけている。