【メルボルン27日AAP】 VIC州政府は、この夏の山火事で大きな被害を受けた地域に対し、観光と雇用の促進に850万ドルの拠出を決めたことが分かった。VIC州では約160万ヘクタールが昨年11月からの山火事で焼けており、イースト・ギップスランドやノースイースト・ビクトリアなどが受給対象となる見通し。
VIC州のアンドリュース首相は27日、「山火事の被害を受けた地域における復興などに全力を尽くしているが、もっとすべきことはある」と述べ、観光客を呼び戻すことで、収入や雇用を安定させる必要があるとの見解を示した。
VIC州観光業界カウンシルのマリアニ氏は州政府からの補助について、被害を受けた企業の経済的な負担や規制による制約を軽減するものだと歓迎した。VIC州政府はこれまでに、山火事からの復旧費用として2億7,000万ドルを拠出している。