【メルボルン16日AAP】 VIC州中西部を走る自動車道の拡張計画に絡み、現在道路の両脇に立つ数百本の樹木が撤去されることに抗議して、91歳老女を始めとする抗議グループのメンバーが自分自身を木にくくりつけ抗議を行った。
16日、アララット東部バンガンゴーを走るウェスタン・ハイウェーの拡張工事に伴い道路脇に立つ樹齢600年以上の木を含む数百本が伐採される予定。抗議デモに参加したイザベル・マッケンジーさん(91)は、「私はこれまでの人生、法に背くことはなかった。しかし今回の伐採計画は受け入れることができない」と述べた。
デモ隊自体の規模は非常に小さく、マッケンジーさんを含む2人が自分自身を木にくくりつけ、後の2人が道路脇に立った程度のものだった。しかし通過するドライバーへのインパクトは強く、クラクションを鳴らしたり手を振ったりしてデモを応援する人も相次いだ。
拡張工事を計画しているVicRoadは、「拡張エリアに立つ木々の一本ずつを調査し移動させるよう、できるだけ影響を少なくする努力はしているものの、残念ながらそれができず伐採するしかない木々もある」と述べた。