【シドニー2日AAP】 イランからシドニーに到着して新型ウイルス(COVID-19)に感染した男性の妹と保健職員も感染が確認された。国内初の、人から人への感染と考えられる。
NSW州のハザード保健相は2日午後、新たに3人の新型ウイルス感染が確認され、同州で計9人が感染したと発表した。このうち2人は州内で感染した可能性が高いという。同相は特に、渡航歴が少なくとも3か月ない保健職員の男性(53)を懸念し、「医師とみられる男性は保健機関で働いていた。どんな接触があったのか、どうやって感染したのか」と話した。男性の感染経路はわかっておらず、患者には65歳以上の高齢者も含まれる可能性が高い。同保健相は、公的な場所を訪れた後や顔を触る前に手を洗うとともに、握手を避けるよう奨励した。
州政府は、新型ウイルスが冬のインフルエンザ流行と重なる可能性を警告し、薬局で10歳以上の子どもがインフルエンザ予防接種を受けられるようにした。インフルエンザ予防接種は新型ウイルスに対応しないが、インフルエンザによる免疫力の低下を防止して、新型ウイルス感染を防ぐ狙いだ。
NSW州の学校は1学期の間、すべての海外研修旅行を保留にするよう要請された。