【シドニー20日AAP】 昨年12月15日の人質立てこもり事件以降閉鎖していた、シドニー中心部マーティンプレイスのリンツ・カフェが再開し、20日の昼下がりまでに2000人以上が訪れた。
カフェは、犯人のマン・ハロン・モニスが立てこもりを開始した時間とほぼ同時刻の午前10時に正式再開した。店内には、犠牲となった店長のトリ・ジョンソンさんと、法廷弁護士のカトリーナ・ドーソンさんを追悼する額が飾られている。
事件で人質となったスタッフのジョエル・へラットさんは、カフェの再開日に仕事に復帰すると決意していた。再開直前にカフェを訪れたベアードNSW州首相はヘラットさんを抱きしめ、「今日は多くの点で希望に満ちた日であり、我々は前に進んで行く」と述べた。
アボット連邦首相、ショーテン労働党党首およびフォレイ州野党党首も同日、カフェを訪れた。アボット氏は犠牲となった2人に敬意を表し、「多くの人がカフェを訪れ、スタッフや犠牲者らとの結束を示した」と話した。
リンツ・カフェは21日より通常の営業時間となる。