【シドニー２１日ＡＡＰ／ＡＦＰ】　　　大型サイクロン「パム」が襲ったバヌアツへの災害支援として、オーストラリアも軍隊および軍用ヘリコプターを派遣する。

バヌアツの災害管理コーディネーターであるオーガスティン・ガラエ氏は２１日、「タンナ島への救援物資の分配を開始し、シェパード諸島への物資も運搬船に搭載中だが、今後もより多くの救援物資が必要だ」と話した。

アンドリュース国防相は、オーストラリア空軍（ＲＡＡＦ）の輸送機で軍用ヘリコプター「ブラックホーク」２機をバヌアツに送ると話した。現在バヌアツには国防軍の職員７８人が配置されており、来週初めにはさらに３３５人が輸送戦艦ＨＭＡＳトブルクで現地入りする予定。

国連の人道問題調整事務所（ＯＣＨＡ）は状況報告で、バヌアツの人口の半分の１６万６０００人以上がサイクロンの影響を受け、確認された死亡者数は１６人と発表した。６万５０００人が緊急避難所を必要としており、被害を受けた島々では燃料の蓄えが乏しくなっており、電力もほとんど得られないという。

救援機関によると、食用作物への被害も甚大であり、家畜類の損失によって主な収入源だけでなく、住民の食糧安全保障が脅かされる地域もあるという。