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生後1カ月の息子殺害 16歳に懲役刑

【パース23日AAP】   生後1カ月の息子に頭がい骨骨折を負わせ殺害した16歳の少年に対する裁判が23日、パース児童裁判所で開かれ、懲役10年の判決が言い渡された。

この少年は昨年2月、息子(1カ月)が入院していた病室で、この男児を壁かドアにぶつけたと警察に説明したが、その後の調べで、男児は少なくとも2回、強く殴打された形跡があったことが分かった。少年は殺人罪で起訴され、故殺罪で罪を認めた。

弁護側は、被告である少年は薬物乱用や暴力が横行する家庭で育ったことが犯行に至った要因であると主張。一方の検察側は、罪のない乳児に暴行をふるうとは言い訳のしようもないと訴えていた。

また検察側は、少年は、男児が生まれたことで母親の注目が奪われたことに嫉妬していたという精神鑑定の結果を提出した。

レイノルズ裁判長は、自身の罪を認めたことで反省している態度は示されたものの、何が実際あったのかを少年はまだ適切に説明していないことを指摘した上で、少年に対して懲役最低5年、最高10年の懲役刑を言い渡した。

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