【シドニー6日AAP】 NSW州政府は、今年夏に起きた山火事で多くのコアラが死んだことを受け、コアラを絶滅危惧種として申請するかについて、検討していることが分かった。コアラはこれまで絶滅の危険性が高い危急種とされてきた。
NSW州のキーン環境相によると、危惧種アドバイザリー委員会が検討を進めており、コアラを絶滅危惧種とすべきとの要請も多数寄せられていることから、専門家に最終的な判断を任せる考えを明らかにした。
NSW州では森林伐採や都市化、干ばつなどの影響でコアラの数が2001年以降、30%~67%減少した。最新の統計からは、12月10月~1月10日の間に発生した山火事で、少なくとも5,000頭のコアラが死んだとみられている。