【キャンベラ7日AAP】 オーストラリア連邦準備銀行(RBA)は7日、月例の理事会を開き、政策金利を現状の2.25%に据え置くことを決定した。一部予想では利下げの可能性もささやかれていた。
RBAのスティーブンス総裁は会議後、声明を発表。その中で、「今後しばらくは金融ポリシーの緩和が必要になるであろう」とし、現段階で金利据え置きは妥当であると述べた。
史上最も低い政策金利の据え置きが続いている中、今年2月の全国の売上高は予想を上回り0.7%上昇で240億ドルを上回った。他にも不動産業界では引き続き好景気が続いていて、特にシドニーでは住宅購入件数が増加の一途をたどっている。
次回のRBA理事会は来月5日の予定。経済専門家の多くがさらなる利下げを予想している。また来月は、連邦政府による2015/16年予算案の発表も12日に控えているが、その内容は経済状況を加味しても厳しいものになるとみられているため、利下げがあれば、アボット政府に対する国民の景況感が幾分落ち着くのではないかと期待されている。