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子どもを殺害した親から養育権を剥奪

【アデレード9日AAP】   2012年1月、アデレードの自宅でクロエ・バレンタインちゃん(当時4歳)がオートバイを運転させられて死亡した事件を受けて、SA州の検視官は、子どもを虐待死させた親から次の子どもの養育権を取り上げるべきだと提言している。

マーク・ジョンズ検視官は、「クロエちゃんを、福祉手当をもらう好機と見なしていた」と母親のアシュリー・ポルキングホーンを批判した。母親と当時のパートナーはクロエちゃん殺人で有罪を認め、受刑中。同検察官は同州の児童保護機関についても、「客観的監視と指導力に欠ける」と批判した。

ジョンズ検視官は主な提言で、子どもの故殺罪などで有罪判決を受けた者に対し、次の子どもを出生時から取り上げるべきだと話す。また、児童保護問題において、家族と一緒であるよりも子どもの安全を守ることが最優先だとし、養子縁組の増加や給付金の管理についても提言した。

SA州のジョン・ラウ法務長官は、州政府は同提言について、児童保護に関する王立委員会と協力して判断すると話した。

クロエちゃんの祖母のべリンダさんも、「(母親の)アシュリーがさらに子どもを持って、その子を守る権利がないのが悪夢だった」と、同提言を歓迎した。

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