【シドニー12日AAP】 アボット連邦首相は12日、医学的または宗教的理由なしで子どもに予防接種を受けさせない保護者は、税金で賄われている生活助成金を受けられないとする、連邦政府の意向を発表した。
アボット首相は、「子どもたちと家族をできるだけ安全に守る重要な対応」と話し、野党労働党からも助成金カットへの方向に多少だが支持が得られたとした。
モリソン社会サービス相は、医学的または宗教的理由で子どもに予防接種を受けさせないことは可能としつつ、「予防接種拒否を政府に登録済の主要宗教はない」と話し、宗教的理由による免除は非常に限られていると警告する。モリソン氏は、「予防接種を受けさせることは子どもにとって正しいこと」という医療従事者の忠告に耳をかすよう保護者に促した。
子どもに予防接種を受けさせない保護者は、上限で、保育代補助の「チャイルドケアベネフィット」週205ドル、「チャイルドケアレベート」年7,500ドル、生活助成金「ファミリー・タックスベネフィットA」の補てん金726ドルの対象外となる可能性がある。