【ブリスベン17日AAP】 QLD州医師会(AMAQ)は17日、健康に関する5カ年計画の主要勧告の1つとして、病的に太っている人々に対する無料手術を明らかにした。
QLD州は全国で最も肥満率が高く、病院費のおよそ5.4%が肥満関連の健康問題によると、AMAQのショーン・ラッド会長は話す。2020年までに同州のおよそ1,500万人が肥満になるとされ、あらゆる方向から取り組む必要があるとしている。
肥満外科医のジョージ・ホプキンズ医師によると、肥満の人の3人に1人が「病的に肥満」と位置付けられ、減量手術は1人およそ1万5,000ドルかかるため、数百万ドルの公的資金が必要となるという。しかし同氏は州政府に対し、その後の医療費節減を考慮するよう勧告した。
ブリスベンに住むイベット・カーさんは、2012年に胃の80%を除去し、40キロの減量に成功。洋服のサイズも26から14になった。多額の費用にも関わらず、カーさんは「障害を持つ娘をずっとそばでサポートしたかった」と手術を後悔していないと話す。肥満の問題を抱える社会経済的に恵まれない人にとって、無料の減量手術は解決策だとカーさんは話す。