【シドニー21日AAP】 外国人投資家がNSWとVICの両州を中心に住宅購入するケースが増加している。これまでは100万ドル以上の高級住宅がターゲットだったが、最近の傾向として市郊外の安価な住宅を購入するケースが増えているという。
ナショナル・オーストラリア銀行(NAB)が21日に発表した最新の調査結果によると、今年第1四半期に外国人投資家が購入したすべての住宅に対して70%は、その価格が100万ドル以下だった。
内訳をみると、41%の住宅価格が50万ドルから100万ドル以内。30%は50万ドル以下だった。500万ドル以上の超高級住宅を購入したケースはわずか5%だった。
外国人投資家が国内の住宅価格を引き上げているという非難の声が国内で挙がっていることについてNABの専門家は、住宅購入件数全体の4分の1は国内の初回購入者であり、うち15%は自分たちが購入住宅に住むケース、10%は投資目的で購入されたものだと述べ、外国人投資家の低価格住宅購入が住宅価格上昇に影響を与えているものではないとした。