【シドニー19日AAP】 オーストラリア準備銀行(RBA)は19日、政策金利を過去最低となる0.25%への引き下げに踏み切った。新型コロナウイルス感染症の拡大による経済への打撃を緩和するのが目的で、国内のマネーサプライを刺激することで貸付や投資を促したい考え。
RBAは今月、オフィシャルキャッシュレートを0.50%から25ベーシスポイント引き下げ、0.25%と過去最低とした。さらに中小企業の支援を目的として、銀行システムに900億ドル規模の融資を行う考えを明らかにしている。
RBAのロウ総裁は「他の金融監督機関、および連邦政府と緊密に連携し、オーストラリアの金融市場が今後も効率的に機能し、家庭や企業に信用貸しを行えるようにしたい」と述べた。RBAの発表を受けて、オーストラリアドルは19日午後2時40分の時点で、18年ぶりの低水準となった一ドル当たり55.41米セントから55.82米セントに跳ね上がった。