【チラチャップ、ジャワ(インドネシア)25日AAP】 麻薬密輸の罪でインドネシアで死刑判決を受けた、オーストラリア人のミュラン・スクマランおよびアンドリュー・チャンの両死刑囚に対し、72時間以降に死刑を執行する意図が25日、インドネシア側から伝えられた。早ければ28日にも死刑が執行されるという。
ビショップ外相は声明を発表し、「オーストラリア政府は引き続き、インドネシアのウィドド大統領に2人の恩赦を求める」と述べた。ビショップ外相はまた、法的な異議申し立てを尊重するようインドネシアに対し要請した。インドネシア側は、10人の死刑囚全員が法的手段を使い果たすのを待って、死刑執行日を指定すると約束している。
アボット連邦首相は27日、フランスのオランド大統領と死刑執行について協議予定。フランス人のサージ・アトラオイ死刑囚は、死刑の執行延期を獲得している。
スクマラン死刑囚の妹のブリンサさんも25日、ネットビデオ「ユーチューブ」で、幼少時の兄の写真を抱き、ウィドド大統領に対し恩赦を嘆願した。
ジュリアン・マクマホン弁護士は報道機関に対しコメントをしなかったものの、スクマラン死刑囚が描いた自画像3点を見せた。1枚は4月25日付けで、「72時間が始まったばかり」と記されている。スクマラン死刑囚はバリで収監中、美術の学位を取得した。