【ブリスベン28日AAP】 息子が自閉症であることを理由に永住権申請を却下されたフィリピン人母子に関して、ダットン移民相は、2人に永住権を発給する可能性を示唆した。
QLD州タウンズビルに住むマリア・セビラさんと息子のタイロン君は永住権申請をしたものの、連邦移民省は、自閉症であるタイロン君の医療費が国家負担になることを懸念して、2人の永住権申請を却下した。
セビラさん母子は27日、これまでに集めた12万人の署名をダットン移民相に提出した。同相はラジオのインタビューで、「セビラさん母子の状況について把握している。できる限りのことをしてあげたい」と述べ、2人に永住権を発給する可能性があることを示唆した。
タイロン君は英語しか話せず、マリアさんの両親はオーストラリア国籍を持っていて、2人はフィリピンに親戚がいない。マリアさんはフィリピンに帰ったらタイロン君の自閉症が悪化する可能性を心配していた。