【キャンベラ4日AAP】 オーストラリア連邦警察(AFP)は、2人が死刑となったバリナインに関して、インドネシア政府にバリナインのメンバーが薬物密輸を計画している情報を提供したことを認めた。結果として2人が死刑になったことで、AFPの対応を非難する声が上がっている。
AFPのコルビン本部長は4日の記者会見で、インドネシア政府がアンドリュー・チャンとミューラン・スクマランの2人を死刑にしたことについて「非常に残念」と述べた。
AFPは、バリナインのメンバーが2006年にバリ島に向かった際、薬物密輸を行う可能性があるという情報をインドネシア側に提供。結果としてバリナインの9人を含む薬物シンジケートのメンバー合計15人が逮捕された。
コルビン警察本部長は、AFPの対応がきっかけとなり2人が死刑になり、国民が怒りを感じていることは認識しているが、同じケースがまた発生したとしても、AFPは同様の対応を取ることもあると述べた。
オーストラリア政府はチャンとスクマランの死刑を阻止すべく様々な形でインドネシア政府に働きかけてきた。死刑が執行されたことを受け、連邦政府は在インドネシア大使を召還した。