【シドニー6日AAP】 シドニー西部にあるブラックタウン市が舞台となったSBS局の番組に関して、同市は「内容が不公平だ」として放送の中止または延期を求めたがテレビ局側はこの要請を却下。これを受けて、ブラックタウン市の市長や住民らは6日、ゴミ収集車10台に乗ってSBS局本社に到着。同局に対して番組に関する抗議を行った。
「Struggle Street」(問題を抱えた地域)と題されたこの番組は、SBS局がブラックタウンにあるサバーブ、マウント・ドゥルイットを舞台に、市に蔓延する暴力や違法薬物、貧困的な生活状況などの問題をドキュメンタリー化したもの。
同市は当初、番組の制作に合意したものの、番組の内容は同市が非常に荒れた場所のように表現され極めて偏った内容になっていることから、SBSに対して番組放映の中止・延期を求めた。
抗議に参加したブラックタウン市のバーリ市長はSBS局の前で、「連邦政府は私たちの市への助成金を削減したにもかかわらず、SBS局にこの番組の放送を認めるのか」と強く抗議した。